
2000
tagtype keyboard prototype
Tagtype(タグタイプ)は、日本語入力用に特に開発された文字入力デバイスである。1999年、東京大学で田川欣哉が卒業論文の研究プロジェクトとして、障がいを持つ人々のタイピングを向上させることを目的に考案した入力方式である。この独自の入力方法は、日本語アルファベットの5×10行列構造を活かし、両方の親指を使って直感的にタイピングすることができる。
田川欣哉と山中俊治、本間淳は共同でこの入力方式を誰もが使えるようにするための美しいプロトタイプを制作した。2000年にプロトタイプが発表されると、新聞やテレビのニュース番組などで取り上げられ、複数の雑誌の表紙を飾るなど大きな注目を集めた。当時はソーシャルメディアやクラウドファンディングなどの個人のアイデアを発表するオンラインプラットフォームがなかった時代であり、小規模なデザインスタジオがワーキングプロトタイプを発表すること自体が非常に珍しかったからである。
Tagtypeプロトタイプがそのまま量産化されるには至らなかったが、ソニーにおいてはタブレットコンピュータのソフトキーボードとして、ベネッセコーポレーションにおいては教育用電子デバイスとして製品化がなされた。さらに、2001年にはドイツのIFデザイン賞を受賞している。
*オリジナルのTagtypeは、田川欣哉氏の友人である時代劇作家えとう乱星氏のために、えとう氏の協力のもとで制作されました。えとう氏は2018年2月に永眠されました。開発あたっては、繰り返し実験に協力いただいたこと、数々の暖かいアドバイスをいただきましたことを心より感謝申し上げます。
素材: ABS樹脂、エラストマー、回路基板
寸法: 141 x 131 x 54mm
プロジェクト開始: 1998年7月 / 完了: 2000年11月
ディレクション: 山中俊治
デザイン: 山中俊治
デザインエンジニアリング: 田川欣哉
システムデザイン: 本間 潤(FLX STYLE Co., Ltd.)
製造: 日南 Corporation
Collaborating together, Kinya Tagawa and Shunji Yamanaka designed a beautiful prototype to make this input method accessible to everyone. The prototype was unveiled in 2000, gaining significant attention in newspapers, TV news, and appearing on multiple magazine covers. During a time when online platforms like social media or crowdfunding were absent, the presentation of a prototype by a small design studio was uncommon.
Following the prototype's unveiling, Tagtype didn’t directly materialize as a product, but it found its way into Sony as a soft keyboard for tablet computers and within Benesse Corporation as an educational electronic device. Moreover, it was honored with the IF Design Award in Germany in 2001.
MATERIAL: ABS resin, Elastomer, Circuitry
DIMENSION: 141 x 131 x 54mm
PROJECT STARTED: July 1998 / COMPLETED: November 2000
DIRECTION: Shunji Yamanaka
DESIGN: Shunji Yamanaka
DESIGN ENGINEERING: Kinya Tagawa
SYSTEM DESIGN: Jun Homma (FLX STYLE Co., Ltd.)
FABRICATION: Nichinan Corp.


















